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相変わらず二次創作脳の日々です。二次創作から抜け出せていません。が、突然書きたくなったのです。
原因は今日図書館から借りた「オペラ座の怪人」のCD。その中の「The Point of No Return」。これの「もはや退けない」以下のファントムの歌詞がすっごい切なくて、こんなようなのを書きたくなったのです。オペラの声も相乗効果となって切なさ倍増。オペラ座の怪人のストーリーはCDの歌詞カードに書かれてたことしか知らないのですが、それでもこれは歌を聞くだけで泣けました。ああ、思い出しても泣ける……。
二次創作でこのシチュエーションは書けないな、と思っていたら、脳内に浮かんだのが私が得意なアノ関係(笑)
ただいま深夜で眠いゆえにSS説明は簡単にいかせてもらいます。
舞台:不明
関係:お嬢様とボディーガード
状況:見合い話の席から彼が連れ出す。彼の行動に驚きつつもついてきたお嬢。追っ手から逃れた後。
衝動をとにかく少しでも吐き出すため短時間で書いたので、ストーリー性は全く無いといっても過言ではありません。
それでも読んでみようと思われた方は「SSを~」をクリック。
原因は今日図書館から借りた「オペラ座の怪人」のCD。その中の「The Point of No Return」。これの「もはや退けない」以下のファントムの歌詞がすっごい切なくて、こんなようなのを書きたくなったのです。オペラの声も相乗効果となって切なさ倍増。オペラ座の怪人のストーリーはCDの歌詞カードに書かれてたことしか知らないのですが、それでもこれは歌を聞くだけで泣けました。ああ、思い出しても泣ける……。
二次創作でこのシチュエーションは書けないな、と思っていたら、脳内に浮かんだのが私が得意なアノ関係(笑)
ただいま深夜で眠いゆえにSS説明は簡単にいかせてもらいます。
舞台:不明
関係:お嬢様とボディーガード
状況:見合い話の席から彼が連れ出す。彼の行動に驚きつつもついてきたお嬢。追っ手から逃れた後。
衝動をとにかく少しでも吐き出すため短時間で書いたので、ストーリー性は全く無いといっても過言ではありません。
それでも読んでみようと思われた方は「SSを~」をクリック。
++ 逃げる意味 ++
先に私の手をとって走り出したのは彼のほう。
なのに、彼から手を離した。
「どう、したの?」
父が持ってきた見合い話の席から強引に連れ出された時は驚いたけど、それでも、手を振り払わずについてきた。そうしてもいい、と思ったから。
背後に追ってくる者は誰もいない。手を繋ぐ必要もなくなった。でも、彼が手を離したのはそんな理由からではないような気がした。
彼の手をとって無理やり自分の手と繋ぐ。
振り払われた。今度は、はっきりと。
「連れ出したのはあなたでしょ?」
背を向けてしまった彼へと詰め寄る。
「こんなことまでしておいて、今さら後悔?」
「後悔は、ありません」
「そう。なら、行きましょ」
先に歩く。すぐに彼もついてくると思ったのに、やはり足は止まったままだ。
振り向き、彼の目の前に立って、無表情の男を睨みあげる。
彼の口が開いた。
「お嬢様……」
「なに?」
「あなたは戻ってください。いや、戻るべきだ」
ようやく口を開いたと思ったのに、彼から出てきた言葉を聞いたとたん、気持ちより先に手が反応していた。
ぱん、と予想以上に乾いた音が響いた。
直後、彼の頬を勢いよく張った手がじわりと痛む。
「意味が、よく、わからないわ」
「私が衝動のままに起こした行動に巻き込まれるような人ではない。そう、気付いたのです」
「巻き込まれた? あなたが起こした?」
目をそらす彼の頬を両手で挟み、無理やりこちらへ向かせた。こんなに近くで話したことはない。でも、今はときめきよりも怒りのほうが大きかった。
「私は自分の足で走ってここまで来たの。あなたは逃げたことを後悔していないのでしょ?」
「はい」
「だったら、私も後悔してないわ」
彼の目を見つめるために上げていたかかとを下ろした。彼の頬から離した手を、無骨で大きな手へと添える。
「一緒に歩きたいの。逃げないでくれない?」
頷いた彼が、私の手を握った。意外と力強い。
彼の手を引いて、私は来た道を戻る。
「逃げるってあまり好きじゃないの。でも、これだけすればお父様もこれで分かってくれると思うわ。あなたも一緒に戻れば、お父様が色々うるさいと思うけど……どうする?」
どうする、と聞いてはみたけど、今さら手を離すつもりはない。彼と逃げた時点で、私も私なりに覚悟を決めたのだから。
「私もお供いたします」
「お供、じゃないわ。私とあなたで怒られましょ」
あっ、と彼が足を止める。
「気持ちを言っていませんでした」
「い、いいわよ。もう、知ってるもの」
「戻る前に言っておかなければなりません」
「いいって言ってるのよ、私が」
「今はボディーガードではありません」
私が引っ張っても彼は動こうとしない。
彼のこの、実直で融通のきかないところ、が父に好評だったことを思い出した。近くに控えさせていても秘密を漏らすことはない、ということで重宝されていた。
彼の手を離すため、指を広げようとするけど、それすらもさせてもらえない。
「逃げるのですか?」
「に、逃げたいのよ」
彼が口を、私の耳へと寄せてきた。
「好きです」
囁かれた瞬間、私は手を振り払って逃げ出した。
緩もうとする頬は熱かった。
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こんな文章ながら共感などしていただけると書いた者として感激です。
よかったら、下のコメントなどでお声を聞かせてください。
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プロフィール
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水月
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女性
自己紹介:
年齢:30代前半
在住地:近畿地方
執筆歴:15年ほど
執筆ツール:WinXPノートパソコン
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