一応管理人の日記。コメント書き込み歓迎。SSへの要望や催促は禁止。携帯からも見られます。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
頭痛はどうやら肩こりからきていると判明。
でも結局、パソコンに長時間向かっていると頭痛がする、という状況に変わりはないわけです。
短編も書き進めてはいるのですが、頭痛が気になって創作どころじゃない現状。なんとなく書きたくなって短いものに手を出してしまいました。
というわけでクリスマスSS。
なぜ執事なのかは……書きたくなったから(執事喫茶のブームにのったわけじゃないですよ!笑) 執事ってボディーガードよりもお堅くて眼鏡で冷たいイメージ。
舞台:クリスマスの夜
関係:お嬢様と執事
状況:なんなりと命令してください、と言う執事。ちょっとエッチな命令をしようかと考えているお嬢。
読んでみようと思った方は「SSを~」をクリック。
でも結局、パソコンに長時間向かっていると頭痛がする、という状況に変わりはないわけです。
短編も書き進めてはいるのですが、頭痛が気になって創作どころじゃない現状。なんとなく書きたくなって短いものに手を出してしまいました。
というわけでクリスマスSS。
なぜ執事なのかは……書きたくなったから(執事喫茶のブームにのったわけじゃないですよ!笑) 執事ってボディーガードよりもお堅くて眼鏡で冷たいイメージ。
舞台:クリスマスの夜
関係:お嬢様と執事
状況:なんなりと命令してください、と言う執事。ちょっとエッチな命令をしようかと考えているお嬢。
読んでみようと思った方は「SSを~」をクリック。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
++クリスマス++
本当に突然だった。
淡々と仕事をこなす有能な執事である彼が、昼、お茶を運んできた時にこんなことを言った。
「クリスマスである今宵はお嬢様のために時間を空けております。なんなりとお申し付けください」
そして、今は夜――。私は彼と二人で自室にいる。彼はドア近くに控えていた。
まだ、彼には何も言っていない。
夜に好きな人と二人になって、正常な思考ができるだろうか。はしたないことに、いやらしい命令ばかりが浮かんでしまう。
「少し……」
「はい」
「……エッチな内容でもいいの?」
「はい、なんなりと」
驚いた。顔色も変えず彼が頷いたことに。
「頬を撫でて」
彼が近付いてくる。
冷たい手が頬に触れる。
撫でる彼は無表情のままだ。でも、手は優しい。
「胸も……」
頬を撫でていた手が下り、指先が胸へと触れた。
男の人に胸なんて触られたことはない。驚いて体を少し下げた。それでも彼の手は追ってきて、そっと、大きくはない私の胸を包んだ。
私が動けば、彼の手に胸を押し付けるかたちになる。だから、動けない。でも、彼に触れられているということだけでドキドキする。
これ以上はだめだ。とっさに思った。私がどれだけ熱くなっても、彼はいつまでも冷めている。その温度差を忘れてしまいそうになる。
「もう、いい」
「……はい」
私は椅子から立ち上がって、彼へと背を向けた。
「あとはあなたの好きにして。出て行ってもいい。私は、もう、十分だから」
「わかりました」
言ったきり、足音が聞こえない。後ろに彼の気配も残っている。
「何してるの? 早く出て……」
振り向いた私の体を、彼の腕が引き寄せた。
「私を煽るだけ煽り……帰すのですか?」
「エッチな内容が子供すぎて笑えるでしょ? あなた、大人だもの」
「もう、命令はないのですか?」
顔を上げた。
彼が微笑んでいる。
「子供の私でも抱いてみたい?」
「はい、もちろんです」
「何も知らないのよ? それでも呆れない?」
「お嬢様に何かお教えするのは、執事の務めです」
「務めじゃ、いや」
「お嬢様が素直になられたら、私も気持ちを明かしましょう」
目を合わせて言うのは恥ずかしいから、彼の胸へ顔をうずめる。
「……好き、よ」
「あのような命令は、私だけにしてください」
彼の大きな手が、私の頭を、そして頬を撫でた。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
こんなところまで読んでくださってありがとうございました。
感想はこっそり大歓迎です。よかったらコメントや掲示板へお声を書いていってください。
++クリスマス++
本当に突然だった。
淡々と仕事をこなす有能な執事である彼が、昼、お茶を運んできた時にこんなことを言った。
「クリスマスである今宵はお嬢様のために時間を空けております。なんなりとお申し付けください」
そして、今は夜――。私は彼と二人で自室にいる。彼はドア近くに控えていた。
まだ、彼には何も言っていない。
夜に好きな人と二人になって、正常な思考ができるだろうか。はしたないことに、いやらしい命令ばかりが浮かんでしまう。
「少し……」
「はい」
「……エッチな内容でもいいの?」
「はい、なんなりと」
驚いた。顔色も変えず彼が頷いたことに。
「頬を撫でて」
彼が近付いてくる。
冷たい手が頬に触れる。
撫でる彼は無表情のままだ。でも、手は優しい。
「胸も……」
頬を撫でていた手が下り、指先が胸へと触れた。
男の人に胸なんて触られたことはない。驚いて体を少し下げた。それでも彼の手は追ってきて、そっと、大きくはない私の胸を包んだ。
私が動けば、彼の手に胸を押し付けるかたちになる。だから、動けない。でも、彼に触れられているということだけでドキドキする。
これ以上はだめだ。とっさに思った。私がどれだけ熱くなっても、彼はいつまでも冷めている。その温度差を忘れてしまいそうになる。
「もう、いい」
「……はい」
私は椅子から立ち上がって、彼へと背を向けた。
「あとはあなたの好きにして。出て行ってもいい。私は、もう、十分だから」
「わかりました」
言ったきり、足音が聞こえない。後ろに彼の気配も残っている。
「何してるの? 早く出て……」
振り向いた私の体を、彼の腕が引き寄せた。
「私を煽るだけ煽り……帰すのですか?」
「エッチな内容が子供すぎて笑えるでしょ? あなた、大人だもの」
「もう、命令はないのですか?」
顔を上げた。
彼が微笑んでいる。
「子供の私でも抱いてみたい?」
「はい、もちろんです」
「何も知らないのよ? それでも呆れない?」
「お嬢様に何かお教えするのは、執事の務めです」
「務めじゃ、いや」
「お嬢様が素直になられたら、私も気持ちを明かしましょう」
目を合わせて言うのは恥ずかしいから、彼の胸へ顔をうずめる。
「……好き、よ」
「あのような命令は、私だけにしてください」
彼の大きな手が、私の頭を、そして頬を撫でた。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
こんなところまで読んでくださってありがとうございました。
感想はこっそり大歓迎です。よかったらコメントや掲示板へお声を書いていってください。
PR
この記事にコメントする
SS探しなどにどうぞ
最新コメント
ながの<返信済
(07/27)
ながの<返信済
(05/05)
killerqueen<返信済
(05/02)
killerqueen<返信済
(04/16)
killerqueen<返信済
(01/28)
プロフィール
HN:
水月
性別:
女性
自己紹介:
年齢:30代前半
在住地:近畿地方
執筆歴:15年ほど
執筆ツール:WinXPノートパソコン
在住地:近畿地方
執筆歴:15年ほど
執筆ツール:WinXPノートパソコン