一足早く

本日、親戚と婆ちゃんと家族とで近所のイルミネーションを見に行ってきました。ただ、あいにくの雨。一日中、雨。というわけで車から見るしかできず……。
もう1箇所、近くでクリスマスイベントをやっているのでそちらにも行くことに。
なんで雨というだけでこんなにさびれた会場になってしまうのでしょうか。からっぽの駐車場前にぽつりと警備員が立っているだけ。野外ステージのはずが、雨なので狭い屋内で20人にも満たない観客の前で歌うアカペラ。
クリスマス前の連休初日なのに……とちょっと切ない気分になりましたが、オペラもやってる人たちのアカペラはすごい迫力でした。声量が違う。
正直、クリスマス気分としては微妙なところでしたが、親戚と婆ちゃんと大勢で騒いで楽しかったです。
……あ、なんか小学生の日記みたいになってる(笑)

クリスマス短編「交換」更新

少し、いやかなり早いかもしれませんがクリスマス小説です。
で、今日でちょうど5周年なんですよね、このサイト。開設日を更新日の横に書いてるので気づいたわけですが、更新の偶然に本当にびっくりしました。
なんだかんだ気ままにやってきて5年も経ったんですね。その間、小説を書いて公開し、サイトを運営する気力が続いたのも、訪問して小説を読んで暖かい感想をくださる皆様のおかげです。本当にありがとうございます。
ときどき腰痛で休止しつつ(笑)、これからもがんばっていきますので、私とサイトと小説にお付き合いくださると嬉しいです。

そしてクリスマス小説のこと(笑)
書くきっかけですが……
１．唐突に「そういえばそろそろクリスマスか」となんとなく思う
２．クリスマスケーキを学校に渡しに行く話を以前に書いたな
３．学校といえば、今度は先生と生徒でやってみようか
……てな感じです(笑)
それだけで書き始めたので、プレゼントの中身とか先生のことなどは書きながらその場で考えました。行き当たりばったりとはまさにこのこと。
さすがに主人公の告白付近は適当ではダメだと思い、一日だけ日を置いて続きを書きました。でも、考えていた構想がほとんど活かされないラストに。構想なんてものはきっかけで、流れに任せて書くのが一番だなと痛感。
最後にちょっとだけ先生に甘い行動をさせてみました。書いてる本人、なんとなく主人公に感情移入して激しくドキドキしてました(笑)
久しぶりの短編なので、相変わらず文章やドキドキが鈍ってるかもしれませんが、皆様にドキドキしたり楽しんでいただけるようなものになっていれば嬉しいです。

さて、短編は今年はこれで終わりそうな予感です。時間的にも気力的にも、あとはSSくらいしか書けなさそう。
大掃除も窓拭きと畳拭きが残ってるうえに、年賀状もまだ全然何も手をつけてないので、それらで年末はバタバタしそうです。腰痛で変わらず接骨院通いも続けてますし……。
ちなみに大晦日は私の誕生日です。当日はよかったらこっそりとお祝いの言葉などを送りつけてやってくださると……(笑)

焦らされる

自室の家事の大掃除をほぼ済ませました。無事に。腰は好調でもないですがなんとか乗り切れました。
あとは畳(自室は和室)を拭くのと、窓周辺＆窓拭きが残っているだけです。一番難関の学習机は終わりました。さっぱりとした机で今これを打ってます。清々しい。
今日、結婚した弟から電話がかかってきました。何かと思いきや、甥っ子のテンションが高くてよく喋るので、今なら電話で声が聴けるぞ、ということでした。
私も替わってもらったのですが、甥っ子の「わー」というような声と笑い声を聞くことができました。
途中、誰が受話器に出てるのかわからず「もしもし？○○(甥っ子の名前)？」と言ったとたんに弟が「ん？」と返事することも。「お前かい！」とつっこんでみたり。
ただ、腰の不調で甥っ子が恋しい私にとっては声だけというのは焦らしプレイ。
彼の声だけじゃイヤ。彼に会いたいの。年始に会えるからって大掃除とか接骨院通いとかがんばってきたけど、今日、声を聴いたせいで会いたい気持ちがよけいに大きくなってしまったわ――。
そんな遠距離恋愛の切ない彼女のような心境(笑)
なんていうか、弱ってる時というのは甥っ子みたいな子供の無邪気さに癒されたくなりますね。ちくしょー。
まあ…………元気です(笑)

寒い……

ぼちぼちと大掃除始めてます。
部屋を細かく分けて、少しずつ日を空けながらやっていこうかと。連日で一気にやってまた腰痛ぶり返すのは年末年始があるので怖い……。
今日、接骨院行ったら年末年始の休みが長かった……8日間もあった。やっぱり早めに大掃除を終わらせて年末年始を安心して過ごせるようにガツッと治しておいてもらわないと。
年始は親戚の集まりとかあって、ゆっくりできるようでバタバタしているので、意外と腰を酷使するんですよね～。座ってる時間も長いし。
それに一番重要な……甥っ子と遊ばないといけないし(笑)
とりあえず、本棚などの部分を大掃除したら意外と腰にきてしまったので、今日は接骨院にて鍼をうってもらいました。じわーっとだるい。効いてる実感。
ここ5日間は暖かい感じなので、この間に自室の大掃除を半分は終わらせたいんですよね～。難関の学習机を残して。
接骨院が30日から休みなので、何かあった時のためにも20日には大掃除を終わらせます。それまでSS以外の更新はたぶんきっと無理です。
もはや、クリスマスの楽しみよりも年末年始を無事に過ごすことに全神経を注ぎます。サイトにかまってられません、とか言ってごめんなさい。年始に来る彼のためにもがんばります(笑)

忍者なSS

関係：忍者と姫
場所：夜の姫の部屋
内容：寝苦しさに目がさめた姫は毒に侵されていた。そこに彼が現れる。解毒液を飲めない姫に彼がとった行動は――。

風邪がほぼ治りました。喉が痛いと新たに病院で薬をもらったわけですが、すごい効き目。昨日は熱いくらいに喉がイガイガしてたのに。嬉しさのあまりSSを書いてしまいました(笑)
忍者と姫を久しぶりに書こうと思ったのは、子持ち主婦な友人がくれた前回のSSの感想のせいです。彼女的には前回のSSは微妙だったみたいです。「忍者の彼みたいにあまり話さないほうが好きだな」と言いやがった(笑)ので忍者と姫を久しぶりに書いてみました。
毒ネタはいつか絶対に使うことになるだろうなと思っていましたが、まさかこんな簡単に書くことになろうとは……。しかも○○で解毒を飲ませるなんて少女漫画展開の王道(笑)　まあ、王道ながら忍者の彼らしさを出したつもりです。
意外と友達間でもネットでも好評な忍者もの、楽しんでいただければ嬉しいです。

----------------------------------

　++ 毒 ++


　夜、突然襲ってきた寝苦しさに目を覚ました。
　体は熱く、視界はぼやけ、頭は考えることを放棄している。
　ただ、わけもわからず夜具をかきむしった。うつ伏せになって辺りを這う。
　私の手に冷たいものが触れた。誰かが暗い中にしゃがみこんで私の手をとっている。
「だ、誰……？」
　そう口を開いた瞬間、こじ開けるように冷たい指が入ってきた。顔を寄せてきた誰かが、私の口から出る息を吸い込んでいる。
「この匂い……毒か」
　低い声は愛しい彼のもの――。
　体の苦しみはいぜんと続いているものの、助かった、となぜか私は安堵した。わけもわからず這い回ろうとしていた体から力が抜ける。
「苦しい、の……助けて……」
　彼が私の体を仰向け、口の中に何か液体を流し込む。
　突然の異物に咳き込んだ。飲み込まれることなく液体は口から飛び出す。
　飲めなくてごめんなさい、の言葉さえも声にならない。ただ、口が動くだけ。
　突如、視界が闇に包まれた。目を閉じてはいない。唇は何かに塞がれていて、さらに、温かい何かが歯の間に割り込み、飲み込めと言わんばかりに液体を口内に押し込んでいる。飛び出すことを許されない液体は無理やり喉を通っていった。


　風が頬を撫でる感触で目がさめた。寝苦しさに目覚めた時とは違う体の爽快感。体中が汗ばんでいた。
　外は相変わらずの闇。その中に彼が座っている。
　夜具から手を伸ばしてみたけど彼には届かない。あの時のように私の手をとることなく、彼はただじっと座っていた。
　あの時、液体と共に口内にあったのは彼の唇、そして舌――。ただ、感触はもう思い出せない。
「あなたの唇……だったのね。ありがとう」
「……知らぬ」
　ただの謙遜か、それとも本当にあれは彼のものではなかったのか。
　解毒のためとはいえ、あれは確かな口づけ。私はそれを再び求めていた。
「また、してほしいの」
　影が座ったまま、にじり寄ってくる。月明かりにうっすらと彼の顔が浮かび上がる。口角がわずかに上がっていた。笑っているのだろうか。
「我が毒を仕込んでいても？」
「それでも……」
「再び、苦しむ」
「かまわない」
　手を精一杯伸ばして彼を求めた。
　冷たい彼の手が、空をつかんでいた私の手を捕らえる。
　今度は、はっきりと少し荒れた唇の感触を味わうことができた。
　彼の唇が離れた瞬間、私の口が自然と笑みを浮かべる。
「私はまた毒に苦しむことになるの？」
「知らぬ」
　立ち上がった彼は、その言葉だけを残していなくなった。
　目がさめた時、また苦しみが私を襲っているかもしれない。
　でも、今は彼の唇の甘い毒に包まれていたい。
　月を見ながら、私はそっと目を閉じた――。


　―了―

-------------------------------------
読んでくださってありがとうございます。よかったらコメント欄などから感想の声を聞かせてください。

続きを閉じる