哀れ友人へ向けてのSS

ネット友人がブログに
「針でしこたま指を突き刺したらば、横からイケメンが『ほら、かしてみろ（指をペロリ）』ってやってくれるんじゃないの？　何故、私は一人孤独にティッシュで血が出た指を拭っているのだ。」(←勝手に抜粋すみません。不都合なら言ってください)
と書いていたのがあまりにかわいそうなので(笑)、それを眼鏡男子でセリフのみSS化してあげました。友人に捧げたものですが皆様にもおすそわけ。ドキドキしていただければ嬉しいです。

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　◆眼鏡男子◆

「あっ……い、た」
「何してんの？」
「縫い物してたんだけど」
「指に針でも刺したわけ？」
「うん……」
「あんたのやりそうなことだね」
「えーと……ティッシュ、ティッシュ」
「どの指？」
「あ、大丈夫。ちょっと刺さっただけだから」
「見せて」
「血、出てるけど」
「確かに血が出てるね」
「だから、ティッシュ取ろうと思って」
「いらないよ」
「えっ、どうして？」
「こうすればいい」
「あっ！……や、やだ、舌が」
「なに？」
「離して……。そんなことされたら」
「……感じてんの？」
「わからない」
「これ、一応、誘惑だから」
「な、舐めてるだけ、なのに？」
「変な気分になってこない？」
「わ、わからない」
「俺に抱きしめてほしく、ならない？」
「……わからない」
「本当に？」
「……ちょっとだけ」
「やめとくよ」
「えっ……？」
「人、来たら困るし」
「あ、そっか」
「残念？」
「……ちょっとだけ」

　◇終◇


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読んでくださってありがとうございました。
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