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サイトの案内のプロフィールのところにも書いてますが、私は近畿在住で、当然のことながらふだんは関西弁で会話してます。ここでもごくたまに関西弁風になってることも。
以前から「登場人物が関西弁の小説書いてみて」と身内やネット友達からときどき言われていたのです。
それを唐突に思い出し、なんとなく気まぐれで挑戦してみました。関西弁の二人を。
ただ、短編だとかで長いのを書くのは非常に恥ずかしいので、ここでひっそりSSとして公開したいと思います。
関西弁はやはり小説にするのは難しい……と痛感。妄想がうまいこといかないんですよね~。ふだん使ってる言葉なので、妄想がものすごいリアル、というか、ある意味すごく身近で……まるで友達を参考にして書いてるかのような感じがして、正直ちょっと気持ち悪いです(苦笑)
という本当にお試しで書いたSSですが、読んでみたい方は「SSを読んでみる」とぽちっとどうぞ。
あ、内容は書きつつリアルタイムで適当に考えたものなので、終わり方も何も全然気にしてないですから、読む前にそこはご注意を。今回の目的はあくまで、関西弁の二人を書いてみる、ということで内容は保証なしです。

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 化粧品を入れているポーチから口紅を二本取り出す。
「なあ、どっちがいい?」
 トイレから出てきて座ったばかりの彼の前に並べて見せる。
 口紅の横にあるリモコンを取った彼は、適当なチャンネルをつけ、
「……なんで、俺?」
 ニュース番組に固定して、音量を調節し、リモコンを戻した。
「自分じゃ決めれへんから」
「ふーん。ま、ええけど」
 明らかに興味なさそうな顔をしながら、彼は一応、口紅をそれぞれ手にとった。開けて、色も確認している。
「どっちでもええんちゃう?」
 おおげさな動きをした末に出された結論がそれ。
「なんや、それ」
 私がつっこむのも当たり前だと思う。
「そんなに変わらんやんか」
 私は二本のうちの一本を、ニュースへと戻った彼の目の前に示す。
「こっちは新色」もう片方も見せる。「で、こっちが艶のあるほう。ちゃんと見たん?」
 彼がうっとうしそうに私の腕を払いのけ、テレビを消した。そして、私と向かい合うように体の向きを変える。
「そもそもやな、なんで俺に選ばすねん。どっちでもええやんけ」
 言葉を発するごとに、彼の眉間のしわは深くなる。どんどん不機嫌になっていく。
 少しやりすぎたな、とは私も思っているけど、ここまで怒られるとは思わなかった。
「そやけど、やっぱ……あんたが好きなほう、塗りたいやん?」
 彼の大きなため息が私の言葉への返事。
「やっぱ、言わなあかんか……」
「何を? 言うてくれなわからんよ」
「ほな、言うけどな。って、あかんわ。やっぱ口で言うの無理やし、もうちょお、こっち来て」
 何をするのかわからないけど、彼の答えを知りたい好奇心のほうが勝り、私はずりずりと彼の近くへ移動した。
 後頭部をつかまれたと思った瞬間、軽く触れるだけのキスをされた――。
 唇を離した彼は、恥ずかしそうに後ろを向いたけど、私は突然のことすぎて頭が少しついていかない。
「今の、なに?」
「げっ、それを俺に言わすか? まあ、どっち塗ってもやな、結局こうするんやから意味ないで……ちゅうことですわ」
「……はよ言うてや。さっき、ちょっと泣きそうになったやん」
「こんなクソ恥ずかしいこと言えるわけないやんけ」
「抱きつくで?」
「……あほすぎるわ、お前」

□終□

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このようなところまで読んでくださってありがとうございました。
よろしければ感想のお声など聞かせていただければ嬉しいです
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年齢:30代前半
在住地:近畿地方
執筆歴:15年ほど
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