書き溜めセリフのみSSその２

●教師と生徒
●眼鏡青年カップル

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　++ 教師と生徒 ++

「暑いね、先生」
「そうですが、ボタンを外すのは一つ目だけにしておきなさい」
「えー、暑いんだもん」
「多感な男子に肌を見せつけてどうするんですか」
「もしかして……セ・ン・セ・イ？」
「どうしました？　気持ちが悪い」
「妬いてる？」
「……と言ったら、君はボタンを留めるんですか？」
「うん、前向きに考える」
「そうですね……妬いていますよ」
「じゃあ、先生がやってくれるなら」
「子供ですか、君は」
「外したままでいいの？」
「……仕方ありませんね。こっちに来なさい」
「はい」
「やけにおとなしい。どうしました？」
「ボタン留めるだけなのにドキドキする」
「暑いなら……」
「うん？」
「全部外してしまいますか？」
「それって……本気で？」
「冗談です。校内でそんなことはしません」
「あれ？　校内じゃなかったら？」
「さあ、どうなるかわかりません」
「先生のボタン……外したいな」
「はい、出来たから離れなさい」
「うっ……ケチ」
「暑い日は君も私も互いに近づきすぎないほうがいい」
「どうして？」
「もっと熱くなってしまいます」
「どういう意味？」
「……色々な意味で」


　◇終◇


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　++ 眼鏡青年カップル ++

「……ん？」
「あ、起こした？」
「眼鏡？　何？」
「寝てるのに眼鏡かけたままだと危ないかと思って」
「あ……そうか、寝たのか、俺」
「はい、眼鏡」
「ああ、どうも。……くくっ」
「どうしたの？」
「眼鏡取って、何かした？」
「何かって？」
「例えば、眼鏡が邪魔で出来ないようなこと」
「し、してない！」
「そうか、外した瞬間に俺が起きたから……残念だったね」
「別に何もしないから」
「もし……」
「なに？」
「俺が起きなかったら何かしてた？」
「……わからない」
「そう、残念」
「何か、されたかった？」
「俺が答えて君がそれをしてくれるなら」
「答え次第で」
「じゃあ、眼鏡を外してもらおうか」
「そんなことでいいの？」
「いいよ」
「……恥ずかしいから目を閉じて」
「恥ずかしい？　『そんなこと』なのに？」
「そうなんだけど……」
「服を脱がされる」
「えっ」
「……そんな気分だ」
「……そうかも」
「いやらしい気分にならない？」
「……ちょっとだけ、ね」
「流れに任せる？」
「それはイヤ」
「残念」


　◇終◇


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