書き溜めセリフのみSSその１

ぎっくり腰安静中＆パソコン故障中にせっせと携帯で書いたセリフのみSSをまとめて置かせていただきます。
ちなみにパソコンは相変わらずキーボード不調で長時間使うとバグります(笑)　今日は調子が良さそうなのでせめてSSだけでもと思い久しぶりの参上となりました。
携帯創作だと描写が書けないのが痛いところですが、私なりにその時々の衝動を詰め込んでいますので楽しんでいただければ幸いです。

●歳の差カップル
●教師と生徒

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　++ 歳の差カップル ++

「おい、未成年」
「なに、オッサン？」
「そんなオッサンに付き合ってくれって言いに来た女子大生がいやがったんだが……あぁオレの記憶違いか」
「……いじわる」
「どっちが、だ。20代でオッサン呼ばわりされると傷つくんだよ」
「未成年って呼ぶから」
「呑み屋しかないような場所でウロウロしてりゃあな」
「歓迎会あったんだもん」
「おい、その歓迎会とやらには女を一人で帰すような男しかいないのか？」
「でも、酔っ払いと二人きりのほうが危なくない？」
「そりゃ、どんな理屈だよ。一人なら俺を呼び出せ」
「ツレと飲みに行くって言ってたでしょ。邪魔しちゃ悪いかと思って」
「アホか……女の身でどんだけ勇ましいんだ、お前は」
「お酒飲んでないから絡まれてもかわせるし」
「……ガキが」
「未成年がイヤなら……」
「違う。そうじゃねぇ。もうちっと、かわいい女っつう自覚を持て」
「か……かわいいの？」
「少なくともオレにとっては。だから、あんまり心配させんな。わかったか？」
「……酔ってる？」
「多少な」
「なんだ……」
「聞き足りないなら終電逃すか？」
「……酔ってる？」
「……酔ったオッサンは嫌いか？」
「ううん、好き」
「そうか……オレもだ」


　◇終◇


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　++ 教師と生徒 ++

「用件は何ですか？」
「先生って結婚してるんだよね？」
「でなければ、このような指輪などつけていません」
「離婚の予定なんかは……」
「……ありません」
「そっか……」
「君は何が聞きたいんですか？」
「浮気したこと……ある？」
「一度もありません」
「やっぱり先生だ。よかった。……あ、でも良くないかな」
「何の調査ですか、これは」
「先生、不倫とか興味ない？」
「核心となる部分を早く言いなさい」
「えっと……先生が好きってこと、です。本当は伝えて終わろうと思ったんだけど、もう不倫でもいいから先生の傍にいたくなって」
「そんな形でいいんですか？」
「うん、どんな形でもいい」
「私は不倫も浮気もセフレにも興味はありません。君をそんな関係に置くつもりもない」
「そっか……やっぱり。先生らしくて奥さんが羨ましい。改めて好きになったけど私の入る隙がないのはわかったよ。ちゃんと答えてくれてありがとう、先生」
「まさか……結婚指輪をしているのに告白されるとは思っていませんでした」
「だって、先生となら不倫してもいいかなって……」
「残念ながら不倫にはなりません」
「……えっ？」
「私たちは付き合っても不倫にはなりません。私は独身です」
「でも、指輪……」
「とっくに離婚しましたが、色々な面倒ごと避けのつもりでつけていたんです。実際に面倒な話もこれで随分かわせました」
「そんなにすごい秘密をなんで私に？」
「君は秘密を言いふらすタイプですか？」
「先生のことは絶対に言わない」
「では……私と付き合っても誰にも言わない、と言えますか？」
「えっ？　でも、それって」
「守れますか？」
「うん。でも、先生は私のこと……」
「安心しなさい。ちゃんと好きです」
「どうしよう。なんだか全然信じられない。夢みたい」
「新しい指輪が必要ですね」
「えっ？」
「私は君のものですから」


　◇終◇


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