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関係:年の差カップル…おっさんと女子高生
場所:駅前
内容:待ち合わせ場所に制服姿で行った私。初めて彼女の制服姿を見た彼が言った言葉とそれに隠された真意。
普段から女子高生は見慣れているのですが、なんとなく「いまどき女子高生はスカート短いなぁ」と改めて思った時に、ふと、おっさんと女子高生のセリフのやりとりが思い浮かんだのです。
ちょっとエロいネタをやる時はすぐ「おっさん口調」な彼を登場させてしまう私(笑) 今回のおっさんを密かに気に入ってしまった今日この頃。なんでだろう……。
一応、毎度ながらのドキドキは込めているつもりですが……とりあえず楽しんで読んでもらえればそれだけで嬉しいです。
場所:駅前
内容:待ち合わせ場所に制服姿で行った私。初めて彼女の制服姿を見た彼が言った言葉とそれに隠された真意。
普段から女子高生は見慣れているのですが、なんとなく「いまどき女子高生はスカート短いなぁ」と改めて思った時に、ふと、おっさんと女子高生のセリフのやりとりが思い浮かんだのです。
ちょっとエロいネタをやる時はすぐ「おっさん口調」な彼を登場させてしまう私(笑) 今回のおっさんを密かに気に入ってしまった今日この頃。なんでだろう……。
一応、毎度ながらのドキドキは込めているつもりですが……とりあえず楽しんで読んでもらえればそれだけで嬉しいです。
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++ 正解は…… ++
お待たせ、とドラマのように可愛い声で待ち合わせ場所に現れたというのに、駅前のベンチに座った彼は私と目が合ったにも関わらず、あからさまな無視をした。
制服姿でスーツ姿の彼の隣に座る。
「お・待・た・せ」
「あいにく、俺は人を待ってるんでな」
「ちょっと……待ち合わせの彼女が来たんですけど」
吸っていたタバコを近くの吸殻入れで揉み消し、彼はじろりと私の全身を見る。
「俺は、てめえの制服姿を初めて見た」
スカートの裾を指でちらりと引き上げる。彼に会うとわかっていたから、リボンもスカートも綺麗に整えている。制服なりのおしゃれというものだ。
「そそられる? ナマ女子高生」
それなりに自信のある太ももを彼に見せつける。
直後、彼が投げつけるように置いた通勤鞄が私の太ももを覆ってしまった。何が入っているのか、その鞄は意外と重い。
「スカート、短すぎやしねぇか?」
「そう? 可愛いでしょ?」
「可愛くは……ねぇな」
「じゃあ、セクシーってとこ?」
「エロい」
「エロ可愛い?」
可愛いものは見せなければいけない。通勤鞄を手でどけようとしたけど、
「可愛いは抜きでエロい。AVの女を目の前で見たような……」
彼の言葉に慌てて鞄を押さえた。
「すっごい直接的なんですけど」
「だから、可愛くはねぇ、と言っただろうが」
「でも、友達は可愛いって言ってる」
可愛くは無い、ときっぱり言われてしまうと、女としても彼女としても少しショックだ。
勢いをなくした私を無言で見つめた彼は、
「……一人のおっさんの意見だ。気にするな」
私の太ももの上に乗っていた鞄を取り上げる。
スカート丈を短くしていることが、なんだか恥ずかしくなった。可愛いって言われて調子に乗ってたんじゃないだろうか。そういえば、男子に聞いたことはなかった。いつも女子の仲間内で盛り上がっていた。
「おっさんじゃなくてさ、彼氏の意見だし、気になるに決まってる」
ポケットから新しい煙草を出して咥えたものの、火をつけずに彼はゴミ箱へ放り投げたけど、外れたそれは転がっていく。舌打ちした彼は立ち上がり、
「可愛くないってことも……ねぇよ」
ゴミ箱から外れた煙草を拾い、今度はしっかりと目の前で捨てる。
「なんで素直に可愛いって言ってくんないの?」
「そりゃあ……」周りを見回し、彼は声のボリュームをわずかに落とした。「てめえが太ももを晒しやがるからだ」
「意味、わからない」
ベンチへ戻ってきた彼は、どっかりと座る。
「俺はおっさんであり、彼氏でもある。そこんとこ考えてみろ? 答え出ねえか?」
あまり考えることが得意ではない私だけど、改めて彼の言葉を頭の中で振り返る。おっさん、彼氏、スカート、のキーワードを結びつける線を考える。
答えが――出た。
「はい」
「答えは……言葉にするんじゃねぇぞ」
「他の人が私の足をエッチな目で見るのが気に入らないんでしょ? 正解?」
「言葉にするんじゃねぇって言っただろうが……」
ため息をついた彼に詰め寄る。
「ね、正解?」
手にした鞄で私の頭を軽く叩いた彼は、
「正解……」
小さな小さな声で答えた。
◇終◇
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読んでくださってありがとうございました。
お時間や気力がありましたらコメント欄などから感想を聞かせてくださると嬉しいです。こっそりと励みにいたしますので。
++ 正解は…… ++
お待たせ、とドラマのように可愛い声で待ち合わせ場所に現れたというのに、駅前のベンチに座った彼は私と目が合ったにも関わらず、あからさまな無視をした。
制服姿でスーツ姿の彼の隣に座る。
「お・待・た・せ」
「あいにく、俺は人を待ってるんでな」
「ちょっと……待ち合わせの彼女が来たんですけど」
吸っていたタバコを近くの吸殻入れで揉み消し、彼はじろりと私の全身を見る。
「俺は、てめえの制服姿を初めて見た」
スカートの裾を指でちらりと引き上げる。彼に会うとわかっていたから、リボンもスカートも綺麗に整えている。制服なりのおしゃれというものだ。
「そそられる? ナマ女子高生」
それなりに自信のある太ももを彼に見せつける。
直後、彼が投げつけるように置いた通勤鞄が私の太ももを覆ってしまった。何が入っているのか、その鞄は意外と重い。
「スカート、短すぎやしねぇか?」
「そう? 可愛いでしょ?」
「可愛くは……ねぇな」
「じゃあ、セクシーってとこ?」
「エロい」
「エロ可愛い?」
可愛いものは見せなければいけない。通勤鞄を手でどけようとしたけど、
「可愛いは抜きでエロい。AVの女を目の前で見たような……」
彼の言葉に慌てて鞄を押さえた。
「すっごい直接的なんですけど」
「だから、可愛くはねぇ、と言っただろうが」
「でも、友達は可愛いって言ってる」
可愛くは無い、ときっぱり言われてしまうと、女としても彼女としても少しショックだ。
勢いをなくした私を無言で見つめた彼は、
「……一人のおっさんの意見だ。気にするな」
私の太ももの上に乗っていた鞄を取り上げる。
スカート丈を短くしていることが、なんだか恥ずかしくなった。可愛いって言われて調子に乗ってたんじゃないだろうか。そういえば、男子に聞いたことはなかった。いつも女子の仲間内で盛り上がっていた。
「おっさんじゃなくてさ、彼氏の意見だし、気になるに決まってる」
ポケットから新しい煙草を出して咥えたものの、火をつけずに彼はゴミ箱へ放り投げたけど、外れたそれは転がっていく。舌打ちした彼は立ち上がり、
「可愛くないってことも……ねぇよ」
ゴミ箱から外れた煙草を拾い、今度はしっかりと目の前で捨てる。
「なんで素直に可愛いって言ってくんないの?」
「そりゃあ……」周りを見回し、彼は声のボリュームをわずかに落とした。「てめえが太ももを晒しやがるからだ」
「意味、わからない」
ベンチへ戻ってきた彼は、どっかりと座る。
「俺はおっさんであり、彼氏でもある。そこんとこ考えてみろ? 答え出ねえか?」
あまり考えることが得意ではない私だけど、改めて彼の言葉を頭の中で振り返る。おっさん、彼氏、スカート、のキーワードを結びつける線を考える。
答えが――出た。
「はい」
「答えは……言葉にするんじゃねぇぞ」
「他の人が私の足をエッチな目で見るのが気に入らないんでしょ? 正解?」
「言葉にするんじゃねぇって言っただろうが……」
ため息をついた彼に詰め寄る。
「ね、正解?」
手にした鞄で私の頭を軽く叩いた彼は、
「正解……」
小さな小さな声で答えた。
◇終◇
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プロフィール
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水月
性別:
女性
自己紹介:
年齢:30代前半
在住地:近畿地方
執筆歴:15年ほど
執筆ツール:WinXPノートパソコン
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