一応管理人の日記。コメント書き込み歓迎。SSへの要望や催促は禁止。携帯からも見られます。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
関係:金貸し男と女子高生
場所:事務所
内容:事務所を訪れた私の目的はお金ではなく実は彼で――
現在、微妙に18禁ものが書きたい意欲期間気味です。といっても直接的にエロいのではなくて、なんというか艶とか色気とかドキドキとかそういうのを盛り込んでいきたいのです。行間から匂いたつような色気とか書きたい。
そんな感じで生まれたSSです。本当は15禁くらいにしようかと思ったのですが、気分的にも流れ的にも全然そんな感じになりませんでした……まあ書いているのが私ですしね(笑)
いつもタイトルは多少は悩みながらも半分手抜きでつけるのですが、今回のタイトルはうまいことつけられたな、と自画自賛。彼女の彼への興味もありますが、彼も興味持ったということで。
悪い男SSとしたものの、どうにも悪い男になりきらないのは書いているのが私だからですね、わかります。
恋愛未満ではありますが……続き……さあ、私の衝動次第なのでさっぱりわかりません。続きは書けそうにない予感はすでにあり(笑)
場所:事務所
内容:事務所を訪れた私の目的はお金ではなく実は彼で――
現在、微妙に18禁ものが書きたい意欲期間気味です。といっても直接的にエロいのではなくて、なんというか艶とか色気とかドキドキとかそういうのを盛り込んでいきたいのです。行間から匂いたつような色気とか書きたい。
そんな感じで生まれたSSです。本当は15禁くらいにしようかと思ったのですが、気分的にも流れ的にも全然そんな感じになりませんでした……まあ書いているのが私ですしね(笑)
いつもタイトルは多少は悩みながらも半分手抜きでつけるのですが、今回のタイトルはうまいことつけられたな、と自画自賛。彼女の彼への興味もありますが、彼も興味持ったということで。
悪い男SSとしたものの、どうにも悪い男になりきらないのは書いているのが私だからですね、わかります。
恋愛未満ではありますが……続き……さあ、私の衝動次第なのでさっぱりわかりません。続きは書けそうにない予感はすでにあり(笑)
---------------------------------------------------
++ 興味 ++
ドアを開けると、簡素ながら事務所らしい部屋に男は座っていた。
「ほお……女子高生か」
「友達から電話がきてると思うんですけど」
「ああ、聞いてるぜ。金だろう?」
男が顎をしゃくってソファを示す。
座れ、という意味だと受け取って、私は意外に柔らかいソファへとお尻を沈めた。
冷蔵庫から出されたジュースの缶が私の前に置かれる。
男は私の向かいがわに座った。彼の前に飲み物はなく、ガラスの灰皿があるだけだ。
「俺から金を借りる場合、何を差し出すかは……聞いてるな?」
「金額に応じて体の関係になる、と」
わざとなのか、男が紫煙を私に向かって吹きかけてきた。
「もし、あんたが処女だったら、とっととどっかでなくしてきな」
「大丈夫……です」
本当はまだ誰とも経験したことはない。だけど、ここで処女だと答えれば彼は抱いてくれない。
そう、私はお金が必要なのではなく、ただ彼に近づきたかったのだ。そのため、少し危険なクラスメイトに声をかけ、彼と会うきっかけを作ってもらった。
缶に手をかけるけど、爪が折れそうでなかなか開けられない。
無言で缶を開けた彼は、大きな音をたててテーブルへと置き、煙草を灰皿へ押し付けて消す。
「こりゃ、俺の勘だが……本当に金が必要なのか?」
「どうして、ですか?」
ボロを出すのを待つかのように、彼は合わせた視線をそらさない。
ジュースを三口ほど飲む。大量に流れていく炭酸が喉に痛い。
「切羽つまった者独特の焦りや動揺がねぇんだよ、あんたには」
嘘がばれそうでこんなに動揺しているのに、まだ足りないというのだろうか。
「本当の理由を言いな。じゃねぇと追い出すぜ?」
「本当の……理由?」
「とぼけんのか。じゃあ、しょうがねぇな」
立ち上がった彼に腕をつかまれ、強い力でドアの前まで引きずられる。
ドアのノブに手をかけた彼の上から私は手を重ねて止める。
「言います、言いますから」
「まどろっこしいことは嫌いなんだ。最初からそう言いな」
ソファへと体を押され、鞄を持ったまま倒れるように座り込む。
先ほどよりも強い彼の目が私を見つめてくる。逃がさない、逃げられない。
理由を言えばまた追い出されるかもしれない。それでも言うしかなかった。
「体の関係を持ちたくて」
「あぁ? 誰と? 金は?」
煙草を取り出した彼は、口にくわえずにテーブルをとんとんと叩く。
「あなたと……体だけでも、と思って」
軽い力で叩かれていたのであろう煙草が瞬時に潰れた。
「なんだそりゃ? 女子高生の新しい遊びか?」
「遊びでこんなとこに来たりはしません」
「帰りな、女子高生」
潰れた煙草を投げつけられる。足元に落ちたそれをおもわず拾ってしまった。
「お金はいりません。何もいりません。……だめですか?」
「それはつまり、だ。俺がやり捨ててもいいってのか?」
「はい」
「……本気か?」
「じゃなければこんなとこまで……」
「真面目に答えてやる」
冷蔵庫から缶コーヒーを持ってきて彼は一気に飲み干し、空き缶をごみ箱に投げたけど、大きな音をたててそれは床に転がった。
「あんたが俺に本気なら体の関係なんか持つもんじゃねぇ」
「なんで?」
「ハマっちまうんだよ、俺に」
「そんなに、すごい……の?」
「さあな。俺は抜けりゃ誰でもいい」
「処女は……無理ですか?」
「無理。重い。なんか色々めんどくせぇ」
ばっさりと断られたけど、不思議と心は歓喜でいっぱいになっているのは、彼とこうして向き合って話したからだろうか。この人はどんな風に女性を抱くのか、がますます気になった。一度だけでもかまわない、とさえ思ってしまう。
ああ、そうだ、処女でなくなればいいのだ――。
「とっととどっかで処女なくしてきます」
「はあ? どうするつもりだ?」
「女子高生なので誰か一人くらいは……」
「オヤジでも引っかけるってのか。それなら俺のほうがましじゃねぇか」
「えっ、それはもしかして?」
「タダでは抱かねぇ」
「何が必要なんですか?」
腰を浮かせた彼は、顔を私の眼前まで近づけてにやりと笑った。
「俺をあんたに少しでも惚れさせてみな。そしたら考えてやってもいいぜ」
好きな人の顔をアップで見るのは心臓に悪い。ドキドキする。
さっき拾った煙草はまだ私の手の内にある。
「また来ていいってこと?」
「……好きにしな」
低い声を発した口からは、かすかに煙草の香りがした。
◇終◇
---------------------------------------------------
読んでくださってありがとうございます。
よかったらコメント欄などから感想の声を聞かせてください。
今後の創作の励みにさせていただきます。
++ 興味 ++
ドアを開けると、簡素ながら事務所らしい部屋に男は座っていた。
「ほお……女子高生か」
「友達から電話がきてると思うんですけど」
「ああ、聞いてるぜ。金だろう?」
男が顎をしゃくってソファを示す。
座れ、という意味だと受け取って、私は意外に柔らかいソファへとお尻を沈めた。
冷蔵庫から出されたジュースの缶が私の前に置かれる。
男は私の向かいがわに座った。彼の前に飲み物はなく、ガラスの灰皿があるだけだ。
「俺から金を借りる場合、何を差し出すかは……聞いてるな?」
「金額に応じて体の関係になる、と」
わざとなのか、男が紫煙を私に向かって吹きかけてきた。
「もし、あんたが処女だったら、とっととどっかでなくしてきな」
「大丈夫……です」
本当はまだ誰とも経験したことはない。だけど、ここで処女だと答えれば彼は抱いてくれない。
そう、私はお金が必要なのではなく、ただ彼に近づきたかったのだ。そのため、少し危険なクラスメイトに声をかけ、彼と会うきっかけを作ってもらった。
缶に手をかけるけど、爪が折れそうでなかなか開けられない。
無言で缶を開けた彼は、大きな音をたててテーブルへと置き、煙草を灰皿へ押し付けて消す。
「こりゃ、俺の勘だが……本当に金が必要なのか?」
「どうして、ですか?」
ボロを出すのを待つかのように、彼は合わせた視線をそらさない。
ジュースを三口ほど飲む。大量に流れていく炭酸が喉に痛い。
「切羽つまった者独特の焦りや動揺がねぇんだよ、あんたには」
嘘がばれそうでこんなに動揺しているのに、まだ足りないというのだろうか。
「本当の理由を言いな。じゃねぇと追い出すぜ?」
「本当の……理由?」
「とぼけんのか。じゃあ、しょうがねぇな」
立ち上がった彼に腕をつかまれ、強い力でドアの前まで引きずられる。
ドアのノブに手をかけた彼の上から私は手を重ねて止める。
「言います、言いますから」
「まどろっこしいことは嫌いなんだ。最初からそう言いな」
ソファへと体を押され、鞄を持ったまま倒れるように座り込む。
先ほどよりも強い彼の目が私を見つめてくる。逃がさない、逃げられない。
理由を言えばまた追い出されるかもしれない。それでも言うしかなかった。
「体の関係を持ちたくて」
「あぁ? 誰と? 金は?」
煙草を取り出した彼は、口にくわえずにテーブルをとんとんと叩く。
「あなたと……体だけでも、と思って」
軽い力で叩かれていたのであろう煙草が瞬時に潰れた。
「なんだそりゃ? 女子高生の新しい遊びか?」
「遊びでこんなとこに来たりはしません」
「帰りな、女子高生」
潰れた煙草を投げつけられる。足元に落ちたそれをおもわず拾ってしまった。
「お金はいりません。何もいりません。……だめですか?」
「それはつまり、だ。俺がやり捨ててもいいってのか?」
「はい」
「……本気か?」
「じゃなければこんなとこまで……」
「真面目に答えてやる」
冷蔵庫から缶コーヒーを持ってきて彼は一気に飲み干し、空き缶をごみ箱に投げたけど、大きな音をたててそれは床に転がった。
「あんたが俺に本気なら体の関係なんか持つもんじゃねぇ」
「なんで?」
「ハマっちまうんだよ、俺に」
「そんなに、すごい……の?」
「さあな。俺は抜けりゃ誰でもいい」
「処女は……無理ですか?」
「無理。重い。なんか色々めんどくせぇ」
ばっさりと断られたけど、不思議と心は歓喜でいっぱいになっているのは、彼とこうして向き合って話したからだろうか。この人はどんな風に女性を抱くのか、がますます気になった。一度だけでもかまわない、とさえ思ってしまう。
ああ、そうだ、処女でなくなればいいのだ――。
「とっととどっかで処女なくしてきます」
「はあ? どうするつもりだ?」
「女子高生なので誰か一人くらいは……」
「オヤジでも引っかけるってのか。それなら俺のほうがましじゃねぇか」
「えっ、それはもしかして?」
「タダでは抱かねぇ」
「何が必要なんですか?」
腰を浮かせた彼は、顔を私の眼前まで近づけてにやりと笑った。
「俺をあんたに少しでも惚れさせてみな。そしたら考えてやってもいいぜ」
好きな人の顔をアップで見るのは心臓に悪い。ドキドキする。
さっき拾った煙草はまだ私の手の内にある。
「また来ていいってこと?」
「……好きにしな」
低い声を発した口からは、かすかに煙草の香りがした。
◇終◇
---------------------------------------------------
読んでくださってありがとうございます。
よかったらコメント欄などから感想の声を聞かせてください。
今後の創作の励みにさせていただきます。
PR
この記事にコメントする
SS探しなどにどうぞ
最新コメント
ながの<返信済
(07/27)
ながの<返信済
(05/05)
killerqueen<返信済
(05/02)
killerqueen<返信済
(04/16)
killerqueen<返信済
(01/28)
プロフィール
HN:
水月
性別:
女性
自己紹介:
年齢:30代前半
在住地:近畿地方
執筆歴:15年ほど
執筆ツール:WinXPノートパソコン
在住地:近畿地方
執筆歴:15年ほど
執筆ツール:WinXPノートパソコン